3兄弟の為の、
3兄弟によるインドロードムービー。
映画、「ダージリン急行」について、
イラストで分かりやすく紹介します!
- キャストの名前と役名を知りたい!
- キャストの他の出演作を知りたい!
- 監督の他の作品を知りたい!
Contents
基本情報 & あらすじ
あらすじ_
父の死をきっかけに別々の道を歩みはじめ、それぞれの人生で悩み迷っていたホイットマン家の3兄弟、フランシス(オーウェン・ウィルソン)、ピーター(エイドリアン・ブロディ)、ジャック(ジェイソン・シュワルツマン)。あるとき、事故で九死に一生を得たフランシスは、兄弟のきずなを取り戻すため、弟たちをインド旅行に誘う。出典元
登場人物 & 相関図
ボーイ
こぼれ話 & ネタバレ感想
映画の中の列車は、撮影のために用意されたもので、地元の職人さんが描いたものなのです!
詳しくは『ダージリン急行』DVDの特典映像に入っているので、その様子を観てみるのもよいかもしれません。
実際に、インドの東北部を走るダージリン・ヒマラヤ鉄道という列車があります。
世界遺産になっていて、通称トイトレインと呼ばれていて、その名の通りおもちゃみたいな可愛い鉄道です!
乾いた土埃が舞うインドの空気が伝わってきそうなイエローも、エスニックな模様が描かれたブルーの列車内も、マーク・ジェイコブスデザインのルイ・ヴィトンのトランクも、ズルイくらい可愛い!
そういった監督のこだわりが、映像のあちこちに散りばめられているのです。
仲違いをしていた3兄弟だけれど、実はお互いのことをよく知っていたり、3兄弟で独特な間があったり、それを分かっていたり。ただただ、のんびりとぼんやりと、ゆったりと観ていたい、そんな映画でした。
実は10年ほど前、例のトイトレインに乗りたくて出発地点のニュー・ジャルパーイーグリー駅へ行ったことがあります。結局その時は運休をしていて乗れず、乗合バスでダージリンまで向かったのですが、個人的にそんな旅のことを思い出したりします。
出演者一覧
フランシス(長男)役
オーウェン・ウィルソンの経歴は?👤
1968年11月18日アメリカ合衆国テキサス州ダラス出身。俳優・声優・脚本家。
テレビ局の広報担当の父と写真家の母の元に生まれる。兄は俳優のアンドリュー・ウィルソン。弟も俳優のルーク・ウィルソン。
大学在学中、ウェス・アンダーソン監督と出会う。『アンソニーのハッピー・モーテル』を共同で脚本を執筆し映画化。ウェス・アンダーソン監督の作品に出演することが多い。また、ベン・ステラーとの共演も多い。
オーウェン・ウィルソンさんの鼻は、フットボールで怪我をしたことが原因とのことですが、それがまたチャームポイントになっている気も。
オーウェン・ウィルソンの役柄は?🍿
ホイットマン3兄弟の、長男のフランシスを演じています。
1年前の父の死をきっかけに絶交していましたが、3兄弟を集め兄弟の絆を固めようとこの旅を計画した張本人。
バイク事故を起こし、怪我だらけ。でもそれがきっかけで、兄弟愛に目覚めます。
仕切りたがり、管理したがりで、他の兄弟の好みも把握しているため、次男のピーターからは特に疎まれています。「協定を作る」とよく言っていますが、これは母親の口癖だったのかなと思います。
何の仕事をしているかは不明ですが、値段のするローファーやベルトを持っており、かなりお金持ちと見られます。
オーウェン・ウィルソンの他の映画出演作は?🎬
『アナコンダ』『アルマゲドン』『エネミー・ライン』『ズーランダー』『シャンハイ・ヌーン』『シャンハイ・ナイト』『80デイズ』『ウェディング・クラッシャーズ』『マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと』『ウェディング・クラッシャーズ』『ナイト ミュージアム』『ミッドナイト・イン・パリ』『グランド・ブダペスト・ホテル』『ワンダー 君は太陽』
ピーター(次男)役
エイドリアン・ブロディの経歴は?👤
1973年4月14日アメリカ合衆国ニューヨーク/クイーンズ区出身。俳優。
少年時代に不良の友人たちと関係を持っていた為、両親に強制的に演劇学校に入学させられる。1988年『Home at Last』で映画デビュー。
2002年、29歳の時に『戦場のピアニスト』で史上最年少記録でアカデミー主演男優賞を受賞。ちなみにエイドリアン・ブロディさんも撮影中の事故で、鼻が曲がっている。
エイドリアン・ブロディの役柄は?🍿
ホイットマン3兄弟の、次男のピーターを演じています。
3人の中で唯一の既婚者。妻を愛していますが、生い立ちからか自信が持てず、出産間近の妻との離婚を考えています。
サングラスなど父の遺産をこっそり自分のものにしており、長男のフランシスからはしばしば指摘されています。フランシスのベルトも勝手に使用するという、なんというかちゃっかり者です。靴や子供用の服、毒ヘビを買うという行動からは結構なお買い物好きと勝手に推測します。
エイドリアン・ブロディの他の映画出演作は?🎬
『サマー・オブ・サム』『シン・レッド・ライン』『戦場のピアニスト』『ヴィレッジ』『キング・コング』『プレデターズ』『ミッドナイト・イン・パリ』『グランド・ブダペスト・ホテル』
ジャック(三男)役
ジェイソン・シュワルツマンの経歴は?👤
1980年6月26日アメリカ合衆国 ロサンゼルス出身。コメディ俳優。
映画プロデューサーの父と女優の母の元に生まれる。また同母弟に歌手で俳優のロバート・シュワルツマン、伯父にフランシス・フォード・コッポラ。いとこにソフィア・コッポラやニコラス・ケイジなどがおり芸能一家。1998年『天才マックスの世界』で映画デビュー。2003年に脱退したが、ドラマーでもあった。
ジェイソン・シュワルツマンの役柄は?🍿
ホイットマン3兄弟の、三男のジャックを演じています。
自由奔放な作家。元恋人に未練があり、旅先のインドでも彼女の留守電をこっそり聞いています。にも関わらず、列車の中で一目惚れした客室乗務員のリタともいい感じの仲に…。
3兄弟の中では中立的な立場かなと思います。「父の遺品のサングラスを使っている」と怒っている長男フランシスに対しても「寂しいんだろう」と大人な回答!長男フランシスの「お前も同意見だよね?」といったような、勝手に自分をダシに使われるようなことが嫌いです。
なぜか裸足なことが多い。
ジェイソン・シュワルツマンの他の映画出演作は?🎬
『天才マックスの世界』『ハッカビーズ』『マリー・アントワネット』『グランド・ブダペスト・ホテル』
パトリシア(母)役
アンジェリカ・ヒューストンの経歴は?👤
1951年7月8日アメリカ合衆国カリフォルニア州サンタモニカ出身。女優。
祖父は俳優のウォルター・ヒューストンで、映画監督のジョン・ヒューストンの父とバレリーナの母の元に生まれる。1969年、父親の作品『愛と死の果てるまで』で映画デビュー。アダムス・ファミリーの母”モーティシア・アダムス”としてよく知られている。
アンジェリカ・ヒューストンの役柄は?🍿
父の葬儀にも出ず失踪中の、3兄弟の母のパトリシアを演じています。
現在はヒマラヤの修道院で尼僧をしています。3兄弟が会いに行くと打診しても、のらりくらりとかわします。父の葬儀を欠席した理由には「いきたくなかったから」と答えています。夫婦の間で何があったのか、気になるところでした。それでも、やっぱり息子たちに会えたことはとても嬉しい様子でした。
アンジェリカ・ヒューストンの他の映画出演作は?🎬
『愛と死の果てるまで』『郵便配達は二度ベルを鳴らす』『ウディ・アレンの重罪と軽罪』『アダムス・ファミリー』『ザ・プレイヤー』『アダムス・ファミリー2』『バッファロー’66』『50/50 フィフティ・フィフティ』『ジョン・ウィック:パラベラム』
ジェームズ・L・ホイットマン(父)役
フィリップス3兄弟の父、ジェームズ・L・ホイットマン。
ビジュアルは全く出てきません。
3兄弟が持っている旅行鞄は父の遺品で、それぞれ”番号”と父の名前”J.L.W.”が刻まれています。たくさん鞄を持っていたことから、ひょっとすると、よくあちこちを旅していたのかな、なんて勝手に想像。
リタ(客室乗務員)役
アマラ・カランの経歴は?👤
1984年イギリス/ロンドン/ウィンブルドン出身。女優。
スリランカ人の両親の元に生まれる。ウィンブルドン高校で演劇を楽しんでいたもののリスクのある職業だと考え、オックスフォード大学の哲学と経済学を学ぶ。2年間企業の合併や買収に関しての仕事をした後、最終的に演劇学校へ行くことを決める。そして卒業一ヶ月以内に、本作『ダージリン急行』のオーディションを受け合格した。
アマラ・カランの役柄は?🍿
ダージリン急行の、客室乗務員のリタを演じています。
雰囲気があり綺麗ですよね!なんとなく、アンニュイ系の漫画に出てきそうなビジュアルです。こっそりと主任客室乗務員とも、いい感じの雰囲気になっていましたね。ですがその後、泣いた形跡があったので何かあったのかもしれません。
アマラ・カランの他の映画出演作は?🎬
『聖トリニアンズ女学院』『Mr.タスク』『THE UPSIDE/最強のふたり』
主任客室乗務員役
ワリス・アルワリアの経歴は?👤
1974年インド/アムリトサル出身。デザイナー・俳優。
アメリカを拠点とするジュエリーデザイナー。ウェス・アンダーソン監督の友人でもある。
ワリス・アルワリアの役柄は?🍿
ダージリン急行の、主任客室乗務員を演じています。
クールで格好いいです!問題を起こしお金で解決しようとした長男フランシスに対し、全く動じず手渡されたお金をクシャクシャにして捨てるという冷静さ。次男ピーターが逃してしまった毒ヘビを、いともたやすく捕まえて手懐けてしまいました。スゴイデス。
ワリス・アルワリアの他の映画出演作は?🎬
『インサイド・マン』『ミラノ、愛に生きる』
ブレンダン役
ウォレス・ウォロダースキーのプロフィールは?👤
1963年2月15日アメリカ合衆国出身。俳優。
ウォレス・ウォロダースキーの役柄は?🍿
ホイットマン3兄弟と同じ列車に乗っている、長男フランシスのアシスタントを演じています。
ちょっと頼りないアシスタントでしたが、ホイットマン3兄弟の母の居場所を探し当てました。残念なことに、頭の毛のことを言われ辞めてしまいました。
アリス役
カミーラ・ラザフォードのプロフィールは?👤
1974年9月20日イギリス/ロンドン/カムデン出身。女優。
イルファーン・カーンの役柄は?🍿
妊娠中の、次男ピーターの妻アリスを演じています。
1年前のホイットマン3兄弟の父の葬儀の回想にも登場した、しっかりとした奥様です。長男フランシスと三男ジャックからも「彼女以上の人はいないよ!」とかなりの信頼を得ています。
ジャックの彼女役
ナタリー・ポートマンのプロフィールは?👤
1981年6月9日イスラエル/エルサレム出身。女優。
ナタリー・ポートマンの役柄は?🍿
三男ジャックの元恋人を演じています。
本編ではちらっとだけ出てきました。長男フランシスと次男ピーターからは、すこぶる評判の悪い女性です。ヴォルテール6番をジャックの鞄に忍び込ませます。ジャックよりも、もっともっと自由奔放なイメージです。
ビジネスマン役
ビル・マーレイのプロフィールは?👤
1950年9月21日アメリカ合衆国イリノイ州エバンストン出身。コメディアン・俳優・映画監督・脚本家。
ビル・マーレイの役柄は?🍿
冒頭で列車に乗り遅れた、ビジネスマンを演じています。
ただ列車に乗り遅れただけの役にビル・マーレイさんを使うなんて、贅沢!でも無事に次の列車に乗れたようで、ヨカッタヨカッタ!
インド人少年の父親役
イルファーン・カーンの経歴は?👤
1967年1月7日インド/ラージャスターン州ジャイプル出身-2020年4月29日(53歳没)。俳優。
1980年代後半からテレビドラマでキャリアを重ねる。2000年代に入り、映画俳優として本格的に活躍。
イルファーン・カーンの役柄は?🍿
とある村のインド人少年3兄弟の父を演じています。
ホイットマン3兄弟が砂漠の真ん中で列車を下され、空港へ向かう途中に助けたインド人3兄弟の父親です。残念ながら1番幼い子は助かりませんでしたが、葬儀に呼んでくれ、皆でお見送りに来てくれました。
イルファーン・カーンの他の映画出演作は?🎬
『その名にちなんで』『スラムドッグ$ミリオネア』『ニューヨーク、アイラブユー』『アメイジング・スパイダーマン』『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』『めぐり逢わせのお弁当』『ジュラシック・ワールド』『インフェルノ』
メカニック役
バーベット・シュローダーのプロフィールは?👤
1941年8月26日イラン/テヘラン出身。映画プロデューサー・映画監督・俳優。
バーベット・シュローダーの役柄は?🍿
ホイットマン3兄弟の父ジェームズ・L・ホイットマンの車を修理していたメカニックを演じています。
パーツが届かず3ヶ月修理中でした。ホイットマン父を、なぜか”ジミー”と呼んでいることから親しい間柄のようです。
プロローグ作品『ホテル・シュヴァリエ』とは?
マミィ
三男ジャックと元恋人のパリを舞台とした短編映像です。
本編では、ほんの一瞬しか映らなかったナタリーポートマンがばっちり出演しています!
これを観たら『ダージリン急行』での、ジャックの行動の謎が少し分かった気がします。
『ホテル・シュヴァリエ』から『ダージリン急行』の時系列(※ネタバレ有)
1)ナタリー・ポートマン演じる彼女と付き合い、幸せな時間を過ごす三男ジャック。
2)その幸せな時間を小説に書き、表紙を彼女の愛用していた香水“ヴォルテール6番”にする。
→それが、葬儀の日に父のトランクから出てきた小説“見えないインク”。
3)ある日、彼女がジャックを裏切り2人は別れる。
4)別れた後、逃げるようにジャックはパリのホテル・シュヴァリエに滞在。
5)ジャックの居場所を探し当てた彼女がホテル・シュヴァリエを訪ねる。
→それが、『ホテル・シュヴァリエ』の内容となっています。
6)ジャックは父の葬儀からこれまでのことの短編小説”ルフトヴァッフェ修理工場”を書き上げる。
7)ジャックはインドへ。
8)列車の食堂で次男ピーターに、短編小説”ルフトヴァッフェ修理工場”を見せる。
9)列車の中で彼女の忍ばせたジャックが“ヴォルテール6番”を発見する。
『ダージリン急行』『ホテル・シュヴァリエ』を観る
個人的には『ダージリン急行』の撮影裏を見ることができる特典映像がとても面白かったわ!
マミィ
ウェス・アンダーソン監督について
1969年5月1日アメリカ合衆国テキサス州ヒューストン出身。
映画監督、映画プロデューサー・脚本家・俳優。
大学で俳優のオーウェン・ウィルソンと出会って以降、よく作品にも登場しています。
クラシックなビジュアル作りがとても上手だなぁといつも思います。パッと目を引きますよね。
監督さん本人は、モデルさんのように華奢でスラリとした外見をしています。
ちなみに『ダージリン急行』の撮影時は常に白いスーツでした。監督だと一目で分かりますね!
『アンソニーのハッピー・モーテル(1996)』
『天才マックスの世界(1998)』
『イカとクジラ(2005)』
『ファンタスティック Mr.FOX(2009)』
『ムーンライズ・キングダム(2012)』
『マイ・ファニー・レディ (2014)』
『グランド・ブダペスト・ホテル(2014)』
『犬ヶ島(2018)』