『きっと、うまくいく』と唱えたら
たぶん、きっと、うまくいく。
映画、「きっと、うまくいく」について、
イラストで分かりやすく紹介します!
Contents
基本情報 & あらすじ
あらすじ_
行方不明だったランチョー(アーミル・カーン)が街に戻ってくると聞き、ファルハーン(マドハヴァン)とラージュー(シャルマン・ジョシ)は母校に向かう。10年前、三人は名門大学の学生だった。真っすぐなランチョーは異議があれば学長にすら物申し、好きなことに打ち込んでいた。しかし、ランチョーと学長の娘・ピア(カリーナー・カプール)が接近したことから、3人は卒業目前で退学を言い渡されてしまう出典元
登場人物 & 相関図
ボーイ
こぼれ話 & ネタバレ感想
映画の中では、現実的なお金の問題出てきました。
1ルピーは約1.4円(2020年7月現在)です。
ですから、それを元に簡単に3人の家庭の月収を計算すると以下のようになります。
人様の月収を書くのは、映画の中の話だとは言え気が引けますが…。
2500万ルピー=約3,600万円
ファルハーン家の月収
25000ルピー=約36,000円
ラージュー家の月収
2500ルピー=約3,600円
ランチョル家の月収高すぎぃっ!!年収かと間違えるくらいですね。年収だとしても高いですが…。
ちなみに、エンジニアはカーストに左右されにくく目指せる分野だと言われているらしく、目指す人も多いそうです。
ですが最近では、逆に低いカースト優先枠が設けられていることが原因で、成績が良くても入れない学生がいて問題にもなっているとのことです。
法律的に禁止されているとはいえ、カーストは根深い問題ですので、そういった問題を完全に解決することは難しそうですね。
ボクが好きなシーンは、学校に行っていないミリ坊主に「制服を買って教室に潜り込め、分かりゃしないさ」「バレたら別の制服を買え」というシーンが好きです。それはランチョー自身がやっていたことなのですよね。知識はどこでも学べる、と。お金がないからとか、忙しいからとか、言い訳せずにボクも行動していきたいなぁと思いました。
物語とは全く関係ないけれど、ランチョーが遅れて学校にやって来た時、先輩がウキウキで言う「ナマステステ〜!」がボク的にはツボでした。
出演者一覧
ランチョルダース・シャマルダース・チャンチャル役
アーミル・カーンの経歴は?👤
1965年3月14日インド/ムンバイ出身。俳優・プロデューサー。
幼少期子役として映画デビューする。役作りの為に肉体改造をし様々な役柄を演じる為、インド国内では”Mr. Perfectionist(完璧主義者)”と呼ばれる。
アーミル・カーンの役柄は?🍿
奇想天外な発想をし破天荒な行動をする大学の異端児、ランチョルを演じています。
現在の”競争”だけの学びに疑問を持っており、そういった問題を変えたいと常々思っています。大学の卒業式直後、忽然と姿を消してしまいました。恋愛に関しては、表現が詩的でロマンチストだなぁ〜と思いました!
ところで、彼のウィルス学長のモノマネ、ものすごく似ていましたね!さすがです!
過去と現在 ↓
過去:よく授業中に教室を追い出される生徒でしたが、成績は学年1位!!機械が大好きで、常にポケットにはドライバーが入っていました。とにかく工学を学べることが楽しくて仕方がない様子。
現在:本名はフンスク・ワングルで、科学者。特許を400、山も持っており、ラダックの小学校で勉強を教えています。生き生きと学校で過ごしている子供たちを見ると、彼の考える”新しい教育制度”を実行していることが分かります。日本人も追っている設定になっているのは、日本人としては嬉しいです!
アーミル・カーンの他の映画出演作は?🎬
『ラガーン』『ガジニ』『チェイス!』『PK』『ダンガル きっと、つよくなる』『シークレット・スーパースター』
ファルハーン・クレイシー役
R・マドハヴァンの経歴は?👤
1970年6月1日インド/ジャールカンド州ジャムシェードブル出身。俳優・作家・映画プロデューサー。
コマーシャルフィルムがきっかけで映画の世界へ。俳優としてキャリアを重ねる傍ら、映画製作者としても活躍。
R・マドハヴァンの役柄は?🍿
本当は動物写真家になりたい学生、ファルハーンを演じています。
物語は、彼の語り言葉で進んでいきます。生まれて1分後には両親から”エンジニアになれ”と決められてしまいました。中流家庭ですが、父は学費の為に車は持たずスクーターで通勤し、クーラーもファルハーンの部屋1台しか設置していません。厳しいけれど、息子には”苦労する人生を歩んでほしくない”という気持ちも伝わって来ます。それにしても、工学に興味がないのに、高い競争率を経て大学に入学してすごいなぁと思います!
過去と現在 ↓
過去:ランチョルとラージュと同室。写真家アンドレ・イステバーンの元で学びたいという、主旨の手紙を本人に出せずに5年間持ち続けていました。元々工学に興味がなかった為、学年で成績は1番ビリでした。
現在:写真家アンドレ・イステバーンの元で学び、写真集を何冊も出版する動物写真家として活躍しています。
R・マドハヴァンの他の映画出演作は?🎬
『ザ・ウェイブ(Alaipayuthey)』『頬にキス』『愛は至高のもの』『タヌーはマヌーと結ばれる』
ラージュー・ラストーギー役
シャルマン・ジョシの経歴は?👤
1979年4月28日インド/ムンバイ出身。俳優・テレビ司会者。
父の出身であるグジャラーティーの舞台でキャリアを重ねた後、1999年映画『ゴッドマザー』で映画デビュー。祖母、姉、義兄、妻も俳優である。
シャルマン・ジョシの役柄は?🍿
インドの民族衣装クルタを着ており指にお守りの指輪をたくさんつけている苦学生、ラージューを演じています。
実家はとても貧乏で、ファルハーン曰く”彼の家は50年代の白黒映画風”。ラージューの家が映るシーンだけ、必ず白黒映像になるのは面白かったです。父は郵便局長の時に脳卒中で半身不随になり寝たきりに、28歳になる姉は未婚で婿側は車を要求しているとのこと。母は元教師でしたが、現在は仕事と家事とで常に疲れており、口を開けばお金のことばかり。お母さんは本当に大変だったと思います。ただ、お父さんを掻いた麺棒でパンを伸ばしているのはちょっと…!
過去と現在 ↓
過去:ラージュとファルハーンと同室。不安や心配ごとが多いせいで学業に集中できず、ラージューと同じく学年で成績はビリ。学長にランチョルか自分のどちらかの退学を迫られ、学長室から身を投げます。一時期危なかったものの、ランチョルたちの励ましにより助かり、ふっきれて自信もつけます。
現在:エンジニアとなり、南デリーにあるワサント地区(Vasant Vihar)の高級住宅街で、奥さんとともに住んでいます。良い家だなぁ〜!それにしても、ピアを連れ去った瞬間は、格好良かったですねぇ〜!
シャルマン・ジョシの他の映画出演作は?🎬
『ザ・ウェイブ(Alaipayuthey)』『Rang De Basanti』『タヌーはマヌーと結ばれる』『フェラーリの運ぶ夢』
ヴィールー・サハスラブッデー役
ボーマン・イラニの経歴は?👤
1959年12月2日インド/ムンバイ出身。俳優・声優・写真家。
ムンバイの大学を卒業後、タージマハールパレスホテルにてホテルスタッフとして2年間働いた後、母のナムキーン(塩やマサラで味付けしたスナック)ショップを継ぐ。働いている間に、写真家としても活躍する。その後、学生時代から放課後に毎日観ていた映画の世界へ。演技の訓練を受け、キャリアを重ねる。失読症・ADHDを患っている。
ボーマン・イラニの役柄は?🍿
もじゃもじゃ頭でちょび髭のICE工大学長でランチョーを目の敵にする、ヴィールー学長を演じています。
名前のヴィールーとかけて、あだ名は”コンピュータ・ウィルス”。負けず嫌いで、時間節約の為に服はテープ止め、ネクタイはフック型と徹底しています。両手で文字を書ける、という素晴らしい特技もお持ちです!
長女のモナと次女のピアと暮らしています。奥さんは他界し長男も交通事故で亡くなっています。ですが長男に関しては、事故ではなく父からの圧力で自ら命を絶ったとピアは思っています。”人生は競争だ”がモットー!でしたが、ランチョルと和解し考えを改めます。
ボーマン・イラニの他の映画出演作は?🎬
『僕がいるから』『医学生ムンナ・バーイー』『その調子で、ムンナ・バーイー』『僕はジダン』『PK』『フェラーリの運ぶ夢』『SANJU サンジュ』
ピア・サハスラブッデー役
カリーナ・カプールの経歴は?👤
1980年9月21日インド/ムンバイ出身。女優。
俳優・監督の祖父ラージ・カプール。元役者の両親の元に生まれる。ハーバード大学に短期留学後、演技を学ぶ。姉は女優のシュマー・カプール。元夫は俳優のサイーフ・アリー・カーン。
カリーナ・カプールの役柄は?🍿
姉の結婚式でランチョルと出会う医者の卵、ピアを演じています。
学長の娘でもあります。値札でしか物を見ない婚約者(スハース)がいました。ランチョルと出会った頃は言い合いばかりしていましたが、とあることがきっかけで恋に落ちます。恋に落ちた瞬間、ランチョルが言った通りさっと風が吹きます。う〜ん!ロマンティックゥ!
過去と現在 ↓
過去:医者の卵。赤いメガネをかけており、はっきりとモノを言う性格です。お母さんの形見の時計を大切にしていました。
現在:再登場は値札人間のスハースとの結婚式当日でした。花嫁姿が美しかったですね!
カリーナ・カプールの他の映画出演作は?🎬
『家族の四季 愛すれど遠く離れて』『ラ・ワン』『スタローン in ハリウッド・トラブル』『バジュランギおじさんと、小さな迷子』
チャトル・ラーマリンガム役
オミ・ヴァイディアの経歴は?👤
1982年1月10日アメリカ合衆国/カリフォルニア州/ユッカ・バレー出身。俳優・監督・編集者・作家・テレビ司会者。
6歳の頃よりアメリカで演技を始める。高校と大学で映画学校にて映画を学ぶ。大学卒業後テレビ番組などでキャリアを重ねる。アメリカに住んでいるが、毎年インドには訪れている。
オミ・ヴァイディアの役柄は?🍿
ランチョーをライバル視して事あるごとにつっかかってくる、”消音銃(サイレンサー)”ことチャトルを演じています。
ウガンダ出身でヒンドゥー語が苦手。ランチョーのせいで大事なスピーチをぶち壊され、10年後の9月5日までにどちらが勝つか賭けをすると勝手に発表。(3人全員に忘れ去られていましたけれど)まぁ、ちょっと、かわいそうでしたね…。
過去と現在 ↓
過去:脳をクリアにする薬を飲んでおり、臭いオナラをこっそりすることから、あだ名は”消音銃(サイレンサー)”。しかも、人のせいにするからまたタチが悪い!試験前には他の生徒が勉強に集中できなくなるように、他の生徒にいやらしい本をこっそりプレゼント。
現在:大企業の副社長。結婚して綺麗な奥さんとお子さんと、350万ドル(4億近い)豪邸に住んでいます。そしてランボルギーニも所有!10年間、頑張ってきたんだなぁとしみじみ。底なしの悪いやつってわけではないのですよね。
オミ・ヴァイディアの他の映画出演作は?🎬
『dil toh baccha hai ji』『ゴールド・プレイヤーズ 』『Desi Boys』
マンモーハン役
ラフル・クマールの経歴は?👤
1995年9月9日インド/アルモラ出身。俳優。
ラフル・クマールの役柄は?🍿
過去と現在 ↓
過去:大学内のなんでも屋、幼少期:マンモーハンを演じています。
通称:ミリ坊主と呼ばれています。配達、洗濯、コピー取りなどを定価で請け負っており、仕事も長い為か学長が言うセリフも暗記している賢い子です。特にランチョルと仲が良く、よく一緒に過ごしています。ランチョルたちが退学になって大学を去ろうとした時も、ついて行こうとするほどでした。
ドゥシャント・ワーグの経歴は?👤
1987年1月23日インド/ムンバイ出身。俳優。
ドゥシャント・ワーグの役柄は?🍿
現在:ランチョルの元で勉強しつつ助手をしている、青年期:マンモーハンを演じています。ミリどころかキロ?くらいに成長していた為、再会したファルハーンやラージューたちは初めは気づきませんでした。再会っていいものですねぇ!
モナ・サハスラブッデー役
モナ・シングの経歴は?👤
1981年10月8日インド/チャンディーガル出身。女優。
モナ・シングの役柄は?🍿
妊娠中のピアの姉、モナを演じています。
ピアとは非常に仲が良く一緒に寝ていたりしています。ランチョルたち皆のおかげで、無事に赤ちゃんを産むことができました。そして、その子の誕生が学長を大いに変えました。
スハース・タンドン役
オリヴァー・サンジェイ・ラフォントの経歴は?👤
フランス出身。7歳のときにインドに移住。俳優・作家。
オリヴァー・サンジェイ・ラフォントの役柄は?🍿
値札でしか物を見ないピアの婚約者、スハースを演じています。
工学を学びMBAも取得しましたが、銀行員に。ピアに1度振られるも、ヨリを戻し10年後には結婚式をあげることになります。でもやっぱり逃げられてしまいます。結婚したらモラハラ夫になりそうですね!
ジョイ・ロボ役
アリ・ファザルの経歴は?👤
1986年10月15日日インド/ラクナウ出身。俳優・モデル。
アリ・ファザルの役柄は?🍿
ランチョルと同じくらいに機械が大好きな学生、ジョイ・ロボを演じています。
提出期限を守れなかった為、学長に留年を言い渡されショックで自ら命を絶ってしまいます。
ランチョルと同じ名前の謎の男役
ジャヴェード・ジャフリーの経歴は?👤
1963年12月4日インド/マリワナ出身。俳優_声優・ダンサー・コメディアン。
ジャヴェード・ジャフリーの役柄は?🍿
訳あってランチョルと入れ替わっていた、本物のランチョルを演じています。
映画『きっと、うまくいく』をもっとよく知る
マミィ
サウンドトラックを聴く
ランチョルたちが「アーリーズウェール〜!!」と歌う『Aal izz well』や
ランチョルとピアが歌う『zoobi doobi』なども収録されています!
DVDでじっくり観る
ラージクマール・ヒラーニ監督について
1962年11月20日インド/マハーラーシュトラ州ナーグプル出身。映画監督。
映画と劇場に関心を抱いており、学校の演技コースへの入学希望だったが倍率が高かった為、希望者が少ない監督コースへ入学した。その後、広告業界での成功を経て映画業界へ。
ヒラーニ監督は高校で商法を学んでおり、ご両親も息子が会計士になることを望んでいました。
ですが、お父さんが俳優学校へヒラーニ監督の写真を送ったり、インド映画テレビ学院を進めたり、少しだけ『きっと、うまくいく』のファルハーンのエピソードに通じるものがありますね。
『アルターフ 復讐の名のもとに(2000) 』
『医学生ムンナ・バーイー(2003)』
『きっと、うまくいく(2009)』
『PK(2014)』
『SANJU サンジュ(2018)』
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